ホップ水とは
みなさん、ホップ水をご存知ですか?ホップ水は、ホップの香りと苦味を楽しむことができるノンアルコール飲料で、ビールの風味を楽しみたいけれどアルコールは控えたいという方にぴったりの飲み物です。
日本ではまだあまり知られていませんが、海外では健康志向の飲み物として人気があります。今回はそのホップ水の作り方を詳しく解説します。
なお、こちらの記事は、以下の海外動画を参考にしています。
ホップ水は簡単?
まず、ホップ水は簡単なように見えて実はけっこう難しいです。
というのも、ホップは非常に苦味があり、うまくコントロールしないと苦味だけが目立ってしまうためです。ビールに溶かし込む場合、そこには麦汁の甘みや酸味があり、苦味は味の複雑さを演出する役割を果たします。しかし、ホップ水の場合、苦味を和らげる要素が少ないため、苦味が前面に出やすいのです。

そのため、ホップにはAmarilloやSimcoeといった、香りが豊かで苦味が比較的穏やかな品種を選ぶのがおすすめです。(Hazy IPAで使用されるようなホップがよりおすすめだそうです。)

また、ホップ水は味を構成する要素が少ないため、水のおいしさがそのままホップ水のおいしさに直結します。そのため、「水を磨く」工程は必ず行いましょう。 水への添加物にはGypsum(硫酸カルシウム)やCalcium Chloride(塩化カルシウム)などを使用し、水のミネラルバランスを調整します。 これにより、ホップの風味が引き立ち、全体の味わいが向上します。

そして、酸味を演出する場合は、乳酸やクエン酸を少量加えると良いでしょう。これにより、ホップの苦味が和らぎ、飲みやすくなります。

動画の中ではさらに、ホッピングの方法を比較検証しています。片方はドライホッピング、もう片方はホップティーのようにホップを煮出す方法です。

そのほかにも、硫酸カルシウムのあるなしや乳酸のあるなしを差分検証しており、その結果として「ドライホッピング+硫酸カルシウムあり+乳酸あり」が一番味が良いという結論に至っています。

なお、ドライホッピングとホップティーの比較では、ホップティーの方がやはり水への濁りが多少見られたようです。

必要な材料
動画内で紹介されているレシピは以下の通りです。
- 水:1ガロン(約3.8リットル)
- ホップ:8グラム(AmarilloやSimcoeをブレンド、6時間静置)
- 硫酸カルシウム:1グラム
- ライム:1/2個
- 炭酸ガス:20psi(約1.4気圧)から30psi(約2.1気圧)で3、4日間静置
まとめ
いかがでしたか?ホップ水は、ホップの香りと苦味を楽しむことができる爽やかなノンアルコール飲料です。自宅で簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。 もしホップ水だけではなく、他のビールレシピにも興味がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
それでは、楽しいホップ水作りを! 乾杯!